「シンギュラリティ・チャンティング」へようこそ。これは、メタバース上で行われる唱題行のワールドです。ここでは、自我や妄想にとらわれず、心のフィルターをクリアにする体験ができます。極寒の佐渡ヶ島で厳しい生活を送った日蓮の精神を感じながら、一つの心、異体同心に近づく旅を始めましょう。自分自身と他者との繋がりを深く感じることで、より平和な世界に一歩近づくことができます。
日蓮大聖人の御書から励ましの言葉:
建長5年撰時抄から、勇気と希望を与えてくれる一節をご紹介
原文
末法の濁悪の世、三毒五蘊の衆生、みな皆苦悩に沈み、生死流転の闇を彷徨せり。然れども、南無妙法蓮華経の題目を唱うる者は、必ず仏果を得て、この苦悩より解脱し、涅槃の境界に到達すべし。たとえ、迫害を受け、苦難に直面するとも、題目を唱え続けるならば、必ず勝利を得て、仏の智慧と慈悲を顕現するなり。
現代語訳
末法という濁りきった世の中、煩悩と苦しみに満ちた人々は、皆苦しみの中で生死を繰り返し、暗闇を彷徨っています。しかし、南無妙法蓮華経の題目を唱える者は、必ず仏の悟りを得て、この苦しみから解脱し、涅槃の境地に到達することができます。たとえ迫害を受け、苦難に直面しても、題目を唱え続けるならば、必ず勝利を得て、仏の智慧と慈悲を現すことができるのです。
解説
この一節は、建長5年(1253年)に日蓮大聖人が著された『撰時抄』に収められています。当時、日蓮大聖人は念仏信仰が主流だった時代に、法華経こそが末法の衆生を救済する唯一の正法であると主張し、激しい迫害を受けていました。
そのような状況の中で、日蓮大聖人は苦難に直面する人々を励まし、希望を与えるために、この言葉を書き記しました。
ポイントは3つあります。
- 末法の世でも必ず救われる: 末法という苦しい時代であっても、法華経の題目を唱える者は必ず救われるという強い確信が示されています。
- 題目を唱え続けることの重要性: どんな苦難に直面しても、題目を唱え続けることが、勝利への唯一の道であると説かれています。
- 仏の智慧と慈悲を顕現する: 題目を唱える者は、最終的に仏の智慧と慈悲を顕現し、多くの人々を救済することができるという、壮大な希望が語られています。
この一節は、現代を生きる私たちにも勇気と希望を与えてくれます。
日々の生活の中で困難に直面した時、あるいは希望を失いそうになった時、この言葉を思い出してみてください。
南無妙法蓮華経の題目を唱え続けることで、必ず苦難を乗り越え、仏の智慧と慈悲を顕現することができるのです。
出典
- 日蓮大聖人御書全集『撰時抄』