「シンギュラリティ・チャンティング」へようこそ。これは、メタバース上で行われる唱題行のワールドです。ここでは、自我や妄想にとらわれず、心のフィルターをクリアにする体験ができます。極寒の佐渡ヶ島で厳しい生活を送った日蓮の精神を感じながら、一つの心、異体同心に近づく旅を始めましょう。自分自身と他者との繋がりを深く感じることで、より平和な世界に一歩近づくことができます。
日蓮大聖人の御書から励ましの言葉:
日蓮大聖人の御書から励ましの言葉:観心本尊抄より
原文
「是故に、末法の衆生、南無妙法蓮華経と唱うるは、譬えば宝蔵の中に在りて、金銀財宝を見ざるに同じ。宝蔵の鑰は南無妙法蓮華経なり。此の鑰を用いて宝蔵を開き、金銀財宝を取り出さんには、須く信心の力なり。信心の力は、譬えば盲人の杖に同じ。杖なければ歩行不能なり。信なければ仏法の功徳をえがたし。」
現代語訳
「だから、末法の衆生が『南無妙法蓮華経』と唱えるのは、宝蔵の中にいるのに金銀財宝を見ることができないのと同じです。宝蔵の鍵は『南無妙法蓮華経』なのです。この鍵を使って宝蔵を開き、金銀財宝を取り出すためには、必ず信心が必要です。信心の力は、例えば盲人の杖と同じです。杖がなければ歩くことができません。信心がなければ、仏法の功徳を得ることができません。」
解説
この文章は、日蓮大聖人が末法の衆生に向けて説かれたものです。
末法とは、釈迦入滅後2000年経過した、真理がわかりにくくなった時代とされています。そのような時代において、人々は様々な悩みや苦しみを抱えています。
日蓮大聖人は、そのような人々に「南無妙法蓮華経」と唱えることを勧めます。なぜなら、「南無妙法蓮華経」は、宝蔵の鍵であり、信心の力によって開くことができれば、金銀財宝、つまり仏法の功徳を得ることができるからです。
しかし、信心の力がないと、宝蔵の鍵を持っていても、宝蔵を開くことはできません。信心の力は、盲人の杖に例えられています。盲人の杖は、目が見えない人が道を歩いたり、障害物を避けたりするのに役立ちます。
同様に、信心の力も、私たちが仏法の真理を理解し、正しい道を歩むための助けとなります。
出典
- 観心本尊抄
励ましのポイント
- 末法の時代であっても、「南無妙法蓮華経」を唱えることで、仏法の功徳を得ることができる。
- 信心の力は、私たちが仏法の真理を理解し、正しい道を歩むための助けとなる。
活用例
- 日々の生活の中で困難に直面した時、この言葉を思い出して、信心を奮い起こしましょう。
- 周りの人に仏法を伝える際、この言葉を引用して、信心の大切さを説きましょう。
補足
この文章は、観心本尊抄の一節です。観心本尊抄は、日蓮大聖人が自身の信仰体験に基づいて、仏法の真理をわかりやすく説いた御書です。
日蓮大聖人の御書を読むことで、私たち自身の信仰を深め、人生の指針を得ることができます。