「シンギュラリティ・チャンティング」へようこそ。これは、メタバース上で行われる唱題行のワールドです。ここでは、自我や妄想にとらわれず、心のフィルターをクリアにする体験ができます。極寒の佐渡ヶ島で厳しい生活を送った日蓮の精神を感じながら、一つの心、異体同心に近づく旅を始めましょう。自分自身と他者との繋がりを深く感じることで、より平和な世界に一歩近づくことができます。
日蓮大聖人の御書から励ましの言葉:
日蓮大聖人御書「報恩抄」から励ましになる一節
原文:
「老狐は塚をあとにせず、白亀は毛宝が恩をほうず。畜生すら、かくのごとし。いわんや人倫をや。されば、古の賢者・予譲といいし者は剣をのみて智伯が恩にあて、こう演と申せし臣下は腹をさいて衛の懿公が肝を入れたり。いかにいおうや、仏教をならわん者の、父母・師匠・国恩をわするべしや。」
意味:
- 老いた狐は、自分の住処である塚を捨てずに死ぬように、生き物たちは皆、恩を受けた相手に対して感謝の気持ちを持つものです。
- 人間であればなおさらのこと、恩義を受けた相手に対して感謝の気持ちを持つのは当然のことです。
- 古代中国の賢者である予譲は、恩人である智伯の死後、彼の剣を自分の体に突き刺して自害し、智伯への感謝の気持ちを表しました。
- また、中国の春秋時代の臣下である介子推は、国君である衛の懿公から難を逃れる際に、背中に自分の子供を背負って山に入りました。
- 追手の兵士が迫った際に、介子推は自分の子供を犠牲にして国君に食料を与えました。
- これらの故事のように、仏法を修行する者は、たとえそれが父母や師匠、国に対してであっても、恩義を忘れてはならないのです。
解説:
この一節では、日蓮大聖人は、生き物たちが皆、恩を受けた相手に対して感謝の気持ちを持つのは自然なものであることを説かれています。
そして、古代中国の賢者や臣下の故事を例に挙げ、仏法を修行する者は、たとえそれが父母や師匠、国に対してであっても、恩義を忘れてはならないことを強調されています。
日蓮大聖人にとって、「報恩」とは、単に感謝の気持ちを伝えることだけではなく、恩を受けた相手に尽くすことを意味します。
それは、自身の命をかけてでも恩義を果たすという強い意志に基づいています。
この一節は、私たちに、日々の生活の中で感謝の気持ちを忘れずに、周りの人々に尽くすことの大切さを教えてくれます。
出典:
- 日蓮大聖人御書「報恩抄」
励まし:
日蓮大聖人のこの教えは、私たちが困難に直面した時、勇気と希望を与えてくれます。
たとえどんな苦難が訪れたとしても、恩義を忘れずに周りの人々に尽くすことで、必ず乗り越えることができるということを教えてくれます。
また、この教えは、私たちが日々の生活の中で感謝の気持ちを忘れずに、充実した人生を送るための指針ともなります。
日蓮大聖人の御言葉を胸に刻み、感謝の気持ちを忘れずに、周りの人々に尽くしていきましょう。